緊張の中でも、心に残った会社

専門学校で行われた合同会社説明会が、湯浅糸道工業との最初の出会いでした。製造業の会社が5社ほど参加していて、私はそのうち4社のブースを回って話を聞きました。

当時は就職活動の会社説明会自体に慣れていなかったので、とにかく緊張していましたね(笑)。どの会社でも真剣に話を聞いていたつもりなんですが、今となっては何を話したのか、ほとんど覚えていないくらいです。
そんな中でも、湯浅糸道工業の担当者の方の印象だけは、すごく心に残っていました。他社の方は比較的かしこまった雰囲気だったのですが、湯浅糸道工業の方は良い意味でラフで、とても話しやすかったんです。会社の事業内容だけで比べれば、その時点ではまだどこも同じくらいの印象でしたが、「この人とは話しやすかったな」という感覚がずっと心に残っていました。

説明会の後には、会社側と学生側がお互いに希望を出す「マッチング」がありました。学生側は第一希望、第二希望…という形で会社を選べたので、私はもちろん!湯浅糸道工業を第一希望にしました。

そして後から聞いたのですが、実は湯浅糸道工業側も、私を第一希望にしてくれていたそうです。説明会での受け答えやコミュニケーションの部分を評価してもらえていたと聞きました。
自分としてはかなり緊張していたので、「そんなところまで見てもらえていたんだ」と驚きましたね。お互いに第一希望だったと知った時は、素直にうれしかったです。

インターンで見えた「ここで働く自分」の姿

参加したインターンシップは5日間のスケジュールで、そのうち2日目から4日目までは、第3工場の金型加工の現場を体験しました。専門学校では機械加工科で学んでいたので、自分が勉強してきたことを一番活かせる現場です。

学校でもフライス盤などを使った加工は経験していましたが、会社の設備はより高度で、求められる精度も全く違いました。学校では主に0.01mm単位までの加工でしたが、実際のプロの金型加工現場では、仕上げで0.001mm単位まで精度を追い込んでいきます。0.001mmの世界は自分にとって初めてで、少しのホコリでも数値が変わってしまうほど繊細なんです。

「学校でやっていた感覚のままでは、通用しないな」と、仕事として求められる厳しさを実感しましたね。でも、それも含めて、とても良い経験になりました。

実際に現場を経験してみて、専門学校で学んだ機械加工を、そのまま仕事として続けられる場所だと実感できました。さらに、周りの方とも自然に話すことができて、働く環境にも安心感がありました。インターンシップが終わる頃には、来年ここで働いている自分の姿を、かなりリアルに思い描けるようになっていました。

笑いが緊張をほぐした、内定者懇親会

入社前の3月には、同期や先輩社員の方たちとの「内定者懇親会」があり、みんなでランチに行きました。
事前に総務部の方から、「自分を表すキーワードを3つ考えてきてください」と言われていて、私は「スポーツ・ゲーム・音楽鑑賞」を選びました。当日はそのキーワードを名札に書いて、自己紹介や会話のきっかけにしながら、みんなで交流しました。

そして、その日のランチは鯛しゃぶでした。ところが、後に自分の直属の上司になる方が、しゃぶしゃぶ用の鯛を刺身だと思ったのか、そのままパクッと食べてしまって(笑)。つられて自分も食べてしまい、それに気づいた時にみんなで大笑いしました。

会社見学、インターン、面接と、ここまでずっと緊張しっぱなしだったのですが、その出来事で一気に空気が和らぎましたね。「こういう人たちと一緒に働くんだな」と思ったら、少し肩の力が抜けました。入社前に社員の方や同期と笑い合えたことは、自分にとって大きな安心材料になったと思います。

学校との違いを知り、仕事の奥深さを実感

現在は第3工場の1階で、主に金型の加工を担当しています。まだ入社して3~4か月なので、面取りや穴あけなど比較的簡単な作業が中心ですが、フライス盤や旋盤、ワイヤー放電加工機、平面研削盤など、さまざまな機械を使っています。

中でも、まだ難しいと感じるのがワイヤー放電加工機です。学校ではプログラムを入力して加工する経験がほとんどなかったので、最初は戸惑うことも多かったですね。でも最近では簡単な加工なら、「次はこれをお願い」と指示をもらえば、自分で作業に入れるようになってきました。

実際の仕事をしてみると、学校で学んだ加工との違いにもたくさん気付きます。例えば旋盤でも、使う刃物によって回転数を細かく変えるなど、加工条件の考え方が想像以上に奥深いんです。求められる精度も高く、毎日新しい発見があります。
ここまで少しずつできることが増えてきたのは、先輩方の指導が大きいと思います。インターンシップの時から丁寧に教えてもらい、入社後もその延長で、一つずつ仕事を覚えてきました。

 

先輩方は、自分が戸惑うくらい優しいです(笑)。これまで体育会系の先輩と接することが多かったので、最初はそのギャップにも驚きました。
ただ、新人研修でビジネスマナーやコンプライアンスについて学んでいく中で、その理由が少し分かった気がします。先輩・後輩や上司・部下といった立場に関係なく、相手を尊重して接することを会社全体で大切にしているんだと思います。だからこそ、先輩方の接し方にも自然とその姿勢が表れているのかなと感じています。

1日のスケジュール

8 : 00

出社

会社には、いつも8時ちょうどぐらいに到着します。家から最寄り駅までは自転車で、会社の最寄り駅から会社までは歩いて通勤しています。
始業までの時間は、作業着に着替えたり、少し早めに着いた日は仮眠をとったりして過ごしています。

8 : 30

ラジオ体操&朝礼

ラジオ体操をした後、第三工場のみなさんで朝礼やミーティングを行います。
その後、それぞれの持ち場に移動して、その日の仕事を割り振ってもらいます。前日に仕事内容を聞ける時は、あらかじめ準備を済ませておいて、朝からすぐ作業に入れるようにしています。

8 : 40

金型の加工業務

最近は、フライス盤を使った金型加工がメインで、面取りや、他にもドリルでの穴あけなどを行っています。特に、金型の「押し出しピン」を通すための穴はとても細く、1.2mmほど、細いものでは0.8mmほどしかありません。まっすぐ穴をあけないとピンが引っかかってしまうので、慎重さが必要です。
細いドリルは、少し力をかけすぎるだけでも簡単に折れてしまいます。作業中は力加減にも気を付けながら、丁寧に加工しています。

12 : 00

昼休み

お昼は4階でご飯を食べながら、テレビやスマホを見て過ごします。
食べ終わったら、私は早めに1階へ。パソコンデスクのところに座り心地のいい椅子があるので、いつの間にか自分の“定位置”になりました(笑)。
そこで少しスマホを見たり、20〜30分ほど仮眠をとったりして、午後の仕事に備えています。

12 : 50

金型の加工業務再開

午後も、午前中に引き続き金型の加工を進めます。
金型加工のほかにも、他部署から「プレス機の台を固定する穴をあけてほしい」「穴をもう少し広げてほしい」といった依頼が入ることもあります。

また旋盤では、製品課で組品を固定するための治具を加工することもあります。自分の担当業務だけでなく、他部署からの依頼に対応する機会も少しずつ増えてきました。

15 : 00

休憩

15 : 10

金型の加工業務再開

17 : 40

退社

終業時間の17時30分までは、できるだけ作業を続けています。まだ加工に時間がかかることも多いので、「少しでも進めておきたい」という気持ちがありますね。

作業が終わったら、翌朝すぐ仕事に取りかかれるように、機械まわりを整えたり、簡単な掃除をしたりしてから退社します。
以前のアルバイトの癖もあって、今でもつい上司から「上がっていいよ」と声をかけてもらうのを待ってしまうことがあります(笑)。

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湯浅糸道工業㈱は、次の100年に向け、共に会社の発展に取り組んでくれる仲間を募集しています。
安心して働ける環境を整え、皆さんをお待ちしています。