業務内容を教えて下さい。

私は製造1課で主にバフ研磨と、金属製の丸棒に曲げ加工を施し、製品を作る仕事をしています。バフ研磨では、綿やフェルトでできた「バフ」を高速回転させ、それに製品を当てて表面を磨いていきます。バフ粉がたくさん飛ぶため、作業は個室で1人で行うことが多く、たまに寂しくなることもあります(笑)。

働く先輩たちの製造1課社員の写真

曲げ加工は、まさに職人としての経験と感覚が問われる仕事です。技術部から回ってくるのは完成品の2D図面だけで、それを見て「どう曲げるか?」、「どの順番で曲げると最適か?」を頭の中でイメージする必要があります。理想通りの曲げ加工をするためには、治具のサイズや配置の選定、曲げる際の力加減など、緻密な段取りが欠かせません。同じ製品でも、曲げる手順を少しでも間違えると、仕上がりに差が出ることも……。曲げ加工を始めて6年ほどですが、まだまだ修業中の身です。職人としての腕を磨きながら、実績を積み重ね、理想の製品を作れるよう、これからも頑張っていきたいです。

仕事を通してのやりがいは?

私が担当しているバフ研磨作業は、素材状態の金属の丸棒を一から磨き上げていくところから始まります。素材状態では深い傷や凹凸があることが多く、それを均一に仕上げるのはとても大変な作業です。完成品には、精度良く、完璧な仕上がりが求められるため、どんなに時間がかかってもひたすら研磨を続けています。くすんでいた金属が、磨き続けることでまるで鏡のようにピカピカになり、自分の顔が映るくらいまで美しくなった時は、本当に嬉しくて「自分の顔、映ってるー!」と声に出してしまうほどです(笑)。

私たちの仕事は、お客様から直接頼まれたり、完成品がお客様の手に届く時の反応を見たりすることはできません。それでも、営業の方から「あの製品、お客様が喜んでたよ!」という言葉を聞くとものすごく嬉しいですし、この仕事をしていて本当に良かったと思います。

働く先輩たちの製造1課社員の写真

職場の雰囲気はどうですが?

職場の雰囲気は本当に良いですよ! 優しい先輩ばかりですし、仕事も丁寧に教えてくれます。「見て覚える!」というスタイルではなく、一から教えてくれるので、安心して仕事に取り組めています。私が一緒に働いている先輩も、私自身は師匠と弟子みたいな関係だと思っていますが、先輩の方は、仲のいい友達のように接してくれます(笑)。仕事中も気軽に声をかけられるし、分からないことがあればすぐに聞ける関係です。休憩時間や食事の時はプライベートな話もしますし、一緒にご飯を食べに行くこともあり本当に楽しいです。

働く先輩たちの製造1課社員の写真

他の部署の方々とも交流する機会があります。例えば、営業の方が進捗を確認しに来たり、技術部の方が図面を持って相談に来たりすることもありますが、皆さんとても気さくです。普段あまり会わない方々とも、忘年会などで話す機会があり、会社全体としてとても仲が良い雰囲気だと思います。この和やかな雰囲気が、湯浅糸道工業の最大の魅力ですね。

私の成長エピソード

私がバフ研磨の作業を始めた頃、最初の半年間、先輩がつきっきりで教えてくれていました。でも、ある日「じゃあ、あとは任せた!」と仕事を一任された時、本当に嬉しかったんです。「自分もここまで成長できたんだな」と感じて、自信が付きました。曲げ加工も発展途上です。たった数センチの小さな製品を仕上げるためにも、たくさんの工程があって、最初は順番を間違えてしまうこともありましたが、図面に曲げる順番を書き込んだり、チェックシートを作成して進めるようにしました。まだまだ試行錯誤の連続ですが、こうして自分なりのやり方を見つけられるようになってきたなと実感しています。

働く先輩たちの製造1課社員の写真

そして今は、次の工程の部署のことも考えて仕事ができるようになってきました! 学生時代は課題を与えられたら、時間いっぱいを使って行う感覚でしたが、社会人になってからは、次の工程の皆さんが余裕を持って取り組めるよう、早めに仕事を終わらせることを意識するようになりました。会社全体の流れや納期を考えながら、自分の作業を進められるようになったのは、自分自身の大きな成長だと思っています。

1日のスケジュール

8:00

出勤

着替えを済ませた後、その日の作業の下準備を行います。忙しい時期には、朝礼前に作業を始めることもありますね。

8:30

朝礼/ミーティング

製造1課の朝礼は、隣の工場の製造2課と合同で行います。上司からの連絡の伝達や、社員みんなでスローガンを日ごとに順番で読み上げることもしています。

8:40

曲げ加工・バフ研磨作業

予定していた曲げ加工を始めます。午前中は特に休憩時間がないので、集中して作業していると、気づけばお昼になっていることが多いですね。
作業中は先輩とコミュニケーションを取りつつ、作業がひと段落したら次の予定を確認しながら進めます。バフ研磨も担当しているため、曲げ加工を行う第一工場の2階と、バフ研磨を行う第二工場の1階を行き来することもあります。

12:00

昼休み

12:50

曲げ加工・バフ研磨作業

基本的には、午前中の続きで曲げ加工やバフ研磨を行います。ただ、第一工場1階のメッキ加工が忙しい時は、ヘルプに入ることもあります。

15:00

休憩

15:10

曲げ加工・バフ研磨作業

忙しい時期には、先輩が休憩中でも作業を続けることがあるため、その際は手伝ったりします。

17:40

退社

年間を通して、比較的自分のペースで仕事を進められるので、平日の夜はたまに先輩と夕食に行くこともあります。プライベートの時間もきちんと確保できています。

ENTRY

湯浅糸道工業㈱は、次の100年に向け、共に会社の発展に取り組んでくれる仲間を募集しています。
安心して働ける環境を整え、皆さんをお待ちしています。