T.M.

技術部2023年度入社

私の仕事は、主に製品の設計と開発です。設計業務では、CADソフトを使って製品の図面を作成するのがメインで、営業の方とお客様が打ち合わせをしてまとめた設計依頼書が私たちの部署に届いて、それを元に作図をしていきます。まだ私は打ち合わせには参加していないのですが、上司が私のスキルに合わせて無理のない案件を振り分けてくれるので、安心して取り組めています。

図面を完成させるためには、他の部署とのやり取りがすごく大事です。例えば、次の工程を担当する製造課に「この図面で本当に製品が作れるかどうか」を確認してもらいます。ここが特に重要で、図面上問題がなくても、実際の製造工程でうまくいかないこともあるため、調整を重ねながら進めていきます。そうしてようやく図面が仕上がるのですが、その過程では神経も使うし時間もかかります。図面が完成した時は「終わった！」という気持ちの方が正直強いですね。

技術部の雰囲気は、会社全体と比べると、ちょっと静かだなと思います。私たちの仕事は、CADソフトで作図をしたり、パソコンに向かって集中することが多いので、みんなモニターに向かって黙々と作業していることがほとんどです。

技術部のメンバーは私を含めて5名で、私以外は男性です。最初は「大丈夫かな？」と不安でしたが、怖そうな人もいなくて、話しかけたらすぐに優しく教えてくれるので、入社当初から特に心配することはありませんでした。それに、普段は静かな技術部ですけど、営業の方が来ると結構会話がはずんで、場が和むことも多いのです。技術部はお客様の要望や課題をカタチにする部署なので、営業の方としっかりコミュニケーションを取ることが本当に大事だなと感じています。いずれは営業の方に同行して、お客様と直接お話しできるようになりたいと思っています。

現物の製品を実際に測って図面化する仕事があるんですが、これが本当に苦手です。直線的な形の製品はまだ測りやすいですが、R形状の製品になると、かなり大変です。測ってはCADに数値を入れて、また測り直す作業の繰り返しです。しかも、お客様から預かった製品もあって、壊さないように丁寧に扱わないといけません。１日中この作業をやっていると、どっと疲れてしまうこともあります。

今の目標は、この作業をもっと早くできるようになることです。やはり、たくさん経験して、いろんな形の製品に慣れていくしかないなと思います。CAD操作や図面の描き方、それに湯浅糸道工業が誇る幅広い製品の特徴もまだまだ勉強中で、だから「3年後、5年後の目標は？」と聞かれても、今はまだ答えられないです。でも、先輩たちを見ていると、自分がもっと案件の中心になって動けるようになったら、絶対に今よりも仕事が何倍も楽しくなるだろうなと思います。

入社してから1年半が経ちますが、この期間に大きく成長できたと感じています。特に、測定器の使い方を覚え、１人で図面を描き上げられるようになったことが、自分にとって大きな成長でした。最初は、正直、測定器を使って製品の細かい寸法を取るのが難しくて、かなり苦労しました。しかし、先輩たちがとても丁寧に教えてくれたおかげで少しずつ慣れていき、今ではすっかり、１人で図面を仕上げられるようになりました。

さらに、部品点数が多い他社製品の図面化も、私にとって成長のきっかけとなりました。この業務は、１人ではとても難しく、先輩や上司と何度も協力して進めていくことで、ようやく完成させることができました。特に、他の人と密に連携を取りながら仕事を進めることで、自分１人では解決できなかった問題にも取り組め、チームで働くことの大切さを改めて感じました。これからも、さらにスキルを磨き、チームでの協力を大切にしながら成長していきたいです。